1.注意
はじめに、この記事は応用情報の合格を目的にしたものではありません。
社会人5年目くらいの中堅社員の入り口に入ったみなさんが、今後仕事をする上で必要なスキルを学ぶために応用情報資格試験を活用しようというものです。
単に応用情報を受かりたい方は過去問をたくさん解いてください。
2.応用情報試験とは
応用情報試験を受けた方手応えはいかがだったでしょうか?
難しかった?簡単だった?
今回で4回目の受験となる自分にとってはもっとも簡単だったと思います。
理由は3つ
① 勉強したから
② 出題傾向が自分の専門とマッチしたから
③業務経験を積んだから
②、③については今回はSE経験者が有利なつくりになっており、運が良かったとしかいいようがありません。
応用情報は以下に示しますが、本当に範囲が広いので、回によって営業経験者が有利な回、SE経験者が有利な回、プロジェクトマネジメント経験のある人が有利な回と別れてしまいます。
これは仕方ありません。
実際自分も試験前日に去年の過去問を解きましたが、経営戦略やバランスシートの読み方とか全くわからず苦戦しました。
(というか、今回の試験も無理だろうと諦めかけました)
なので、もし今回の試験を受けて全然解けなかった人、次回は簡単なのかもしれません。
諦めずにチャレンジしてください!
3.応用情報の勉強方法
さて、ここでは①のどのように勉強すると良かったのか、あるいはこう勉強したから受かったのか書いていきたいと思います。
◆応用情報の試験範囲について
応用情報の試験範囲は多岐にわたります。
<応用情報の範囲>
情報技術基礎
・PCやサーバーの構成
・システムアーキテクチャ
・OSについて
ネットワークについて
データベース、SQL文の使い方
プログラミング
スケジュールマネジメント
・見積もりの方法
・開発標準
・開発方式(ウォーターフォール型、アジャイル開発型)
品質マネジメント
運用・保守
セキュリティ技術
会計基礎
経営戦略
個人的にはプロジェクトを回す上で最も大事なステークホルダーマネジメントや要件定義のお作法などは出題範囲から外れているので、
応用情報試験はプロジェクトを回す立場ではなく、どちらかというと右も左もわからない、SE初心者が学ぶ知識だと思います。
◆勉強方法
とにかく応用情報を合格したいという方、
とにかく過去問を解いて丸暗記してください。
もうそれだけです。
特に応用情報の午前中は過去問とほぼ同じような問題がでるので、過去問を覚えておけば問題なく解けます。
ただ。。。
ここからは個人的な意見ですが
過去問をたくさん解いて得た知識、それどこで使うのでしょうか。
どこで使える知識か、そこを意識して勉強できるととてもいいと思います。
今後の自分のためになるように、どのように勉強すればいいか。。。
①まずは全体像を知る
応用情報の悪いところは断片的な分野の確認しかできないことです。例えば、車のタイヤに使うネジの種類を判断できる知識を持っていても車の開発を進めることはできません。
全体を知っていて、どこでその知識を使うのか知って初めて役に立ちます。
なので、はじめに自分がおすすめするのは
ITIL ファンデーション
応用情報の資格を取るために、更に他の資格を勉強するの?と若干本末転倒感はありますが、
ITILはもともと単なるTIPS集です。
イギリスのIT屋さん(おそらくシステム屋さん)が自分なりの方法でものを作るので、品質がバラバラ、
まさに職人芸で人を信頼して頼むしか方法がなかった世界、
そんな時代に生まれました。
どのように要件をまとめて
どのようにプロジェクトをまわすか
そして、どうみんなのモチベーションを維持して自分の目指すサービスを作っていくか
そんなみんなのアドバイスをまとめた本です。
なによりいいのは体系化されている点。
応用情報は単なる試験なので体系化はされてません。なので、ITILと応用情報の両輪で勉強すると
全体の雰囲気もわかるし、細かい技術もわかる
そんな人材になれるようなきがします。